第6回【お米から生まれたことわざ】

苦労が美味しいお米に変わる

日本人が米作りを始めて約2500年。
人々は「八十八の手間がかかる」といわれるほど、膨大な仕事量と煩雑な作業に
力を注いできました。
とくに機械も手引きもなかった頃、人々が感じた「米作りの大変さ」を
あらわす言葉があります。

『米一粒、汗一粒』
お米を実らせるためには、とてつもない苦労が必要だということ。

『青田と子供は褒められぬ』
青々とした上出来に見える田んぼですら、収穫はよめない。
賢いかどうか大人にならないと分からない子どもと同じ。
だから気を抜かずに、手をかけ続けるという心得です。

自然を相手に暮らす、お米の国の人々。
だからこそ、心が乱れるような災害や不作が起きても、 慌てずに対応しようとする、
肝の据わりが伝わってきます。

その一方で、良い出来事があったら「おかげさま」。

『米の飯よりおぼし召し』
ご飯をご馳走ちそうしてもらうことも嬉しいが、
ご馳走したいと思ってくれる気持ちはもっとありがたい。

古人が残した言葉は、私たちがつい「自分中心」になりがちな 暮らしを見直す、
きっかけを与えてくれます。

お米が美しい国と心を育む

奈良時代に記された日本書記には、

『わが国は豊葦原瑞穂国とよあしはらのみずほのくに
(日本は稲がみずみずしく出そろう、美しい国)

と書かれています。
各地に広がる田園風景は、豊かな国の象徴のひとつ。
今の五円硬貨に、たわわに実る稲穂が描かれているのは、日本人がお米によって
命をつないできた証です。 この恵みを大切にいただくための心得も残っています。

『青田から飯になるまで水加減』
田んぼにあるうちから、飯を炊くときまで、 収穫量も味も、水の量に左右される。
何事も“良い加減”が大切ということわざです。

『千石万石も米五合』
千石取りの武士も、一万石の大名も、一日に食べる米の量は、 せいぜい五合もあれば十分。
どんな身分でも、欲張ってはいけないという教え。

過度よりも控えめに。程よい加減を知る。
今の暮らしが十分贅沢であることに気づく、 謙虚なものさしを持っている人は、
自然に生かされていることに感謝する、豊かな心の持ち主です。

日本人の力を合わせる文化、助け合う心が育まれたのは、
米作りが暮らしの真ん中にあったからこそ。
そんな日本人の、自然を慈しむ姿や思いが、 ことわざとして残され、語り継がれています。

 

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